こんにちは!
NZのオークランドでワーキングホリデーをしているもちです!
7月も中旬。日本はそろそろ夏本番に向けて暑さが増してくる頃でしょうか。
夏になると食べたくなるものってありませんか?
素麺、アイス、かき氷、スイカ、と色々あると思いますが、私の中でナンバーワンは沖縄の『ぜんざい』です!!
本日は、沖縄が大好きで6年住んでいたもちが沖縄のぜんざいについてご紹介します。
沖縄の『ぜんざい』ってどんなもの?
皆さんは『ぜんざい』と聞いてどのようなものをイメージしますか?
寒い冬に食べる温かくて甘い食べ物。お餅と小豆が入っているお汁粉……
……というのが以前の私のイメージするぜんざいでした。
しかしそのイメージは沖縄に行ってから一変します。
これが沖縄のぜんざいです!!
沖縄で『ぜんざい』と言うと、沖縄の人たちはまずこのかき氷のようなスイーツをイメージします。
(沖縄で温かいぜんざいはあまり見かけません)
気になるお値段はお店によって違いますが、大体250円~400円ほど。
とても美味しい沖縄の夏の風物詩の一つです。
本土のぜんざいと何が違うの?
沖縄のぜんざいと本土のぜんざいではいくつかの大きな違いがあります。
・材料に小豆ではなく金時豆を使っている
・金時豆を黒糖と一緒に甘く煮込んでいる
・かき氷と一緒になっていることが多い
・白玉が基本だが、推し麦などが入っていることもある
特に大きいのは一つ目の金時豆を使っていることです。
材料が違えば味も変わるので、本土のぜんざいはちょっと苦手で食べられない、という方でも金時豆の煮豆や黒豆が好きな方であればきっと食べられると思います。
沖縄ぜんざいの歴史
沖縄のぜんざいは本土のぜんざいとはルーツが違います。
その昔、沖縄は琉球王国であり、食に関しても琉球王国独自の文化を持っていました。
その影響は今もなお色濃く残っており、沖縄県でしか見られない料理というのは数多く存在します。
沖縄ぜんざいについても、元は『あまがし』と呼ばれる緑豆と大麦を甘く煮て冷やした沖縄県の伝統的なスイーツだったそうです。
漢方薬の一つでもあり解熱・解毒作用があるとされる緑豆と、サトウキビから作られる黒糖で甘く煮られたスイーツは、まさに沖縄の夏にうってつけのスイーツだったと思います。
しかし戦後、緑豆で作られていたものが金時豆で作られるようになり、冷蔵庫の普及と共にかき氷を載せるような現在の形になったそうです。
沖縄ぜんざいおすすめのお店
富士家(ふじや)
なんといってもここは外せない!
沖縄県のぜんざいといえばまずは『富士家のぜんざい』です!
富士家は富士家であって、不二家ではありません。
沖縄県の那覇市泊(とまり)という場所に本店を持つ富士家は、沖縄の中ではその名前を知らない人はいないのではないかと思うほど有名なお店です。
スタンドの形でお店をチェーン展開させており、沖縄各地にあるサンエーやMaxValu(マックスバリュ)というイオン系列のスーパーマーケットには大体富士家のスタンドが出店されているのでぜんざいを手軽に購入することができます。
もちもちとした食感の白玉に大粒で絶妙な甘さの金時豆、黒糖で味付けされた氷を混ぜてジャクリと食べた瞬間がたまりません。
私は家族が沖縄に住んでいるので今でも毎年1、2回は沖縄に行くのですが、行った時には必ずこの富士家のぜんざいを購入しています。
那覇空港にも富士家のぜんざいのお店が入っているので、よければぜひ試してみてください。
富士家については本店にも行ったこともあるのですが、長くなりそうなのでそちらについてはまた別記事でご紹介します。
お店:富士家(ふじや)
住所:沖縄県那覇市泊2-10-9
千日(せんにち)
こちらは国際通りのある久茂地から、波の上神宮方面に進んでいくと歩いて10分ほどで辿り着きます。
創業してから60年以上。ガイドブックなどにも載っているお店ですが、観光客は元より地元の人たちに愛されているお店です。
お店の外装もカフェではなく、昔ながらの店構えなのがどこか懐かしい気持ちにさせてくれるお店です。
目の前のテーブルに置くと少し見上げてしまうほどのボリュームを持つふわふわの氷、そしてその下にはさっぱりしていくらでも食べられてしまうような味の金時豆たちが敷き詰められています。
真夏の暑い日に、扇風機の回る店内でこのかき氷を食べていた時は最高に幸せな気持ちになりました。
このお店はいつ行っても賑わっていて、特に昼時は待つ可能性がとても高いので、時間の余裕を持って行かれることをおすすめします。
余談ですが、このお店の周りには歩いて5分ほどのところにある中国式庭園『福州園』や波上宮や、その向こう更に10分ほど歩くと波の上ビーチにたどり着くので、ぜんざいを食べた後散策してみるのも楽しいかもしれません。
お店:千日(せんにち)
住所:沖縄県那覇市久米1-7-14
新垣ぜんざい屋(あらがきぜんざいや)
こちらは那覇からは1時間半ほど離れた場所にあるお店なのですが、氷と豆がとても美味しいと評判のぜんざいの老舗です。
那覇から美ら海水族館に向かうと、水族館につく10分手前の距離にあるので、水族館の前後に立ち寄るのも良いかもしれません。
創業1948年。決して大きなお店ではないのですが、その味を求めてわざわざ那覇から訪れる人もいるほどです。
ぜんざいを食券で買うことに驚いたのですが、実際出てきたぜんざいを食べてみると氷の柔らかさに驚きました。
そして煮込まれた金時豆の味付けが絶妙です!!
このお店のぜんざいは250円と昔ながらの価格を守られているのですが、250円であのぜんざいを味わうことができるのは何とも贅沢だなぁと思いました。
そしてこちらも余談ですが、このお店から美ら海水族館とは違う方面に10分車を走らせると、瀬底大橋で本島と繋がる瀬底島にたどり着きます。
瀬底大橋を渡った橋の袂は入り江になっていて降りていくことができるのですが、海の透明度が高くてとてもきれいなので、もしお時間に余裕があればぜひ行ってみてください。
お店:新垣ぜんざい屋(あらがきぜんざいや)
住所:沖縄県国頭郡本部町字渡久地11-2
今私は沖縄どころか日本を離れている身ですが、冬のニュージーランドにいてもカレンダーを見ると日本の夏を思い、そして沖縄のぜんざいが食べたくなります。
沖縄に行かれた際には、ぜひぜんざいを食べてみてください!
ちなみに沖縄ぜんざいはAmazonにも売っているので、そちらから購入することも可能です。