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こんにちは!NZのオークランドでワーキングホリデーをしているもちです!
突然ですが、皆さんは『ジャイサルメール』という都市の名前を聞いたことがありますか?
本日は、私が今まで行った10ヵ国の中で一番大好きになった魅惑の黄金都市、ジャイサルメールについてご紹介します!
『ジャイサルメール』ってどんなところ?
ジャイサルメール(Jaisalmer)は、インドの首都デリーから西に800km、パキスタンとの国境にほど近い小さな街の名前です。上の地図上だと赤矢印の先にあります。
ラージャスターン州というインドで最も大きな州に属し、周囲をタール砂漠に囲まれたオアシス都市でもあります。
このジャイサルメールには『ゴールデン・シティ』という愛称があるのですが、その理由は夕暮れ時に砂岩などで作られた建物が斜陽を浴びて輝き、街が金色に輝くのが見えるからとのこと。
面白そうだなぁと思い、2017/5/23~5/30まで旅行に行ってきました。
デリーからジャイサルメールへの行き方
デリーからジャイサルメールで行くのはいくつか方法があるのですが、ここでは【飛行機】【電車】【飛行機(デリー→ジョードプルまで)+バス(ジョードプル→ジャイサルメール)】の3通りをご紹介します。
ちなみに私の場合は最後の【飛行機+バス】を使用しました。
飛行機で行く(所要時間:約10時間半)
私が旅行した当時、ジャイサルメールに空港はなく、デリーからジャイサルメールに行く直通の手段に飛行機はありませんでした。
しかしその後ジャイサルメール空港が整備され、2017年10月29日にインドのLCC会社スパイスジェット(SpiceJet)からデリー→ジャイサルメール発着の国内線が開通したようです。
【メリット】
・10時間半という(比較的)短い時間でたどり着くことができる
・飛行機なので一度乗ってしまえは気楽
・遅延が(バスや鉄道に比べると)少ない
【デメリット】
・空港と路線が開通したばかりで情報があまりない
・ジャイサルメール空港からジャイサルメール市内までは11kmほどあるため、タクシーもしくはホテルの出迎えが必須
・値段がお高め
※国内便ですが、直行便はなく、一度ジャイプールで乗り換えを行うことになります。
料金:片道7,000円前後
電車で行く(所要時間:約18時間)
現地の人がもっとも利用していると思われる手段です。最近は鉄道会社(India Rail Infoなど)のサイトからオンラインで予約も可能です。
お値段も安価なので、もし時間に余裕があるならば鉄道で行くのが良いかもしれません。
ちなみにインドの鉄道は慣れるまで分かりにくく、オンラインサイトも等級などの見方が微妙に分かりづらいです。
もちろん自分で取ることもできますが、評判のいい旅行代理店などにチケットを代行して取ってもらうのも確実な手段だと思います。
インド旅行で何度かお名前を聞いたSIGETA TRAVELさん。
【メリット】
・一度乗ってしまえば直行で行ける
・チケットの値段が安価
・懐事情によって座席の等級を選択できる(寝台車/エアコン車/一般席など)
【デメリット】
・時間が18時間ほどかかる
・チケットの手配に少々手間がかかる
・一人旅の場合、18時間荷物を抱えて気を配らなくてはいけない
※インドの列車内はとても暑いので、できればエアコン(AC車)かつ寝台のついているものをお勧めします。
※インドの鉄道で2、3時間の遅延は当たり前のようによくあることです……。
料金:片道3,000円ほど
飛行機+バスで行く(所要時間:約8時間~)
私が実際に行った行き方です。
これはジャイサルメール空港がなかった時のお話なのですが、デリーからジャイサルメールの西300kmにある『ジョードプル(Jodhpur)』という街の空港まで1時間半ほど飛んで、それからローカルバスに乗って6時間かけてジャイサルメールまで辿り着きました。
余談ですが、このジョードプルという都市は別名『ブルー・シティ』と呼ばれています。街が青く見えることからその名前がついているのですが、この街も2日ほど滞在したので、またこの後で紹介記事を書きたいと思います。
【メリット】
・(順調にいけば)8時間ほどでたどり着くことができる
・ジョードプルを経由するので、時間を調節してジョードプルを楽しむこともできる
【デメリット】
・ジョードプルからジャイサルメール行きのバスの本数が決まっているため、飛行機が遅延すると影響を受ける可能性が高い
・ローカルなバスの場合、行先の英語表記はなく、場合によっては運転手を含めた乗客全員が英語が分からない可能性がある
・休憩や降りるバス停アナウンスが英語ではなく現地の言葉で話されるため要注意
※飛行機は余裕をもって2時間以上前には空港にいるようにしてください。私はそれで飛行機を一本乗り逃がし、高い片道航空券をその場で買いなおした上でデリーにもう一泊しました。
料金:デリーからジョードプルまで片道6,500円前後+バス500円ほど=7,000円
ジャイサルメールの見どころ(世界遺産含む)
【世界遺産】ジャイサルメール城(Jaisalmer Fort)
住所:
Fort Road | Amar Sagar Pol, Jaisalmer 345001, India
1156年に時の王ラーワル・ジャイサルによって建てられ、2013年に世界遺産に登録されたこの『ジャイサルメール城』は、ジャイサルメールの中でひときわ存在感を放っています。というより、ジャイサルメールの街がこのお城を中心に形成されているので、街のどこからでもジャイサルメール城の砦を見ることができます。
お城の周りを散策するだけでも楽しいですし、中もゆっくり回っていると3時間ほどは優に過ぎるほど広いので見ごたえ抜群です!
特におすすめはお城の城壁の上から見下ろした街の景色です。夕暮れ時に見ると街が見事な黄金色で、ゴールデン・シティと呼ばれるのも納得の風景でした。
パトウォン・キ・ハヴェーリー
住所:
Amar Sagar Pol, Jaisalmer, Rajastan, India
18世紀に織物の豪商として栄華を極めた貴族パトゥワ家の私邸、『パトウォン・キ・ハヴェーリー』と呼ばれる建物です。
5階建ての本館と3つの別邸で構成されており、写真は本館のものです。中に入って見学することもできるのですが、装飾の細部に至るまでが本当に細かくて美しくて、じっくり見ているとあっという間に時間が経ってしまいます。
あとは私は行けなかったのですが、『カディザー湖(Gadsisar Sagar Lake)』という湖も近くにあり、そちらの評判もとても良いのでよければ調べてみてください。
ジャイサルメールのおすすめ宿
ジャイサルメールの宿はいくつかありますが、自分が実際に使ってみた宿『HOTEL TOKYO PALECE』がとても良かったのでお勧めです。
『HOTEL TOKYO PALECE』
▼HOTEL TOKYO PALECE
住所:
Near Fort, Airforce Chouraha, Dhibba Para, Jaisalmer
345 001 Rajasthan,India
・心配りの行き届いた温かいサービス、スタッフさん
・すばらしい立地・景色
・美味しい食事!(日本人の口に合います)
・ドミトリーなら一泊約300円という素晴らしい価格
特にお値段がドミトリーならば一泊約300円というのが素晴らしい。
インドは確かに安宿がたくさんありますが、ここは私がインドで泊まった中でも一番安くて一番良いと思ったお宿でした。
詳しくは下記記事をご覧ください。
ラクダに乗って砂漠を満喫『キャメルサファリ』
ジャイサルメールは砂漠に囲まれている都市なのですが、砂漠といえばラクダ。
ラクダといえば、ラクダに乗って砂漠を満喫するツアー『キャメルサファリ』をやってみたいと思ったことはありませんか?
ジャイサルメールならばそんなツアーにも気軽に安価に参加できてしまうんです。
キャメルサファリのツアーは色々な会社が現地ツアーも打ち出しているのですが、私は上でご紹介したHOTEL TOKYO PALACEがキャメルサファリもオプショナルプランで持っていたので、追加で料金を払って昼から夕日が落ちるまでの半日ツアーに参加してきました。
結論として、キャメルサファリはとても面白かったです。
ラクダに乗るのも、砂漠で寝っ転がるのも、ラクダの上から日が沈むのを見るのも初めての経験でした。
帰り道、街の明かりの届かない砂漠で見上げた星空はとてもきれいでした。
ラジャスタン地方の名物マカニア・ラッシー(Makhaniya Lassi)
ジャイサルメールに行かれることがありましたら、ぜひおすすめしたい飲み物があります。
その名もマカニア・ラッシー(Makhaniya Lassi)!
インドはラッシーが有名ですが、このマカニア・ラッシーはジャイサルメールやジョードプルを含むラージャスターン州でしか味わうことができません。
お味はというと、当時の自分のメモには『発酵させたカルピスをヨーグルトで伸ばして、カスタード少しとミント?とレモンか何かの果汁入れたような味』と書いてありました。
分かりにくいのですが、カルピスの味が好きな人はきっと気に入る味だと思います。
私はジャイサルメールにいた時はマカニア・ラッシーの存在を知らず、お店でも飲まなかったのですが、もし今知っていたら確実に毎日飲んでいたことと思います。
ジャイサルメールではここのお店が有名です↓
Kanchan Shree Ice-Cream
住所:
Gadisar Road, Jaisalmer, India
最後に
ジャイサルメールはとても暑い街です。
私がいた9月でも、連日35度を上回り、40度を超えることも珍しくありませんでした。
日焼け止め、帽子はもちろん、可能でしたらサングラスの持参をおすすめします。
特にキャメルサファリを考えられている方はサングラスあった方がいいかもしれません。
ジャイサルメールは交通の便がいい場所ではありません。
街も大きくありませんし、周りには砂漠以外何もありません。
それでも私はジャイサルメールに行きたいと思いましたし、滞在した今となっては一番思い出深い場所になりました。
出会った人たちは旅人も現地の人たちも皆温かくて、街並みが素晴らしく、ご飯も美味しかったです!
またいつか行きたい街になりました。