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こんにちは!
NZのオークランドでワーキングホリデーをしているもち(@moti_1126)です!
※歯医者の情報だけ知りたいよって方は『バギオのローカルな歯医者『BALANGUE-PUNLA DENTAL CLINIC』に行ってみた』まで読み飛ばしてください。
今年の3月頭に日本を出国し、もうすぐ7ヶ月が経過しようとしています。
ところで、海外に長期で滞在する場合、あるいは色々な国を旅しようと思った場合、一番の敵は虫歯なのではと思います。
日本にいた時も虫歯は嫌ですが、虫歯になったら歯医者に行けますし、国民健康保険があれば治療費も3割負担で済みます。
日本の国民健康保険ってすごいですね。
そんな保険ですが、国民健康保険は主に日本国内でその効力を発揮します。
正確には海外でも使えるのですが、海外でこの皆保険を使おうとした場合は『日本で同等の治療をした金額の7割』が返還されるので、例えば医療費が高額なことで有名なアメリカなどで手術をした場合は自己負担額が恐ろしいことになります。
というような事態を避けるために海外保険に入るのですが、この日本の海外保険、実はそのほとんどが『海外での歯科治療に関しては保険の適用範囲外』という扱いなんです。
なぜ歯科治療は保険の適用外なのか?
なぜ歯科治療が保険の適用外なのかについて調べたところ、どうやら虫歯などの歯の痛みについては『慢性的な持病』とみなされており、保険で適用すべき『病気やけが』には該当しないとされているようです。
ちなみにですが、自分の海外保険(東京海上日勤保険)の窓口に歯科治療について問い合わせた時に『虫歯の治療などは補償対象外だが、一部例外として”事故で前歯を折ってしまった、硬い肉を噛んだ時に歯の詰め物が取れてしまった”などの外的要因がある場合には補償対象になる』ということも教えてもらいました。
正直もっと早くに知りたかったのですが、良いことを聞けました。
余談ですが、東京海上日勤保険の窓口サポートはとても丁寧で、毎度ありがたく利用させてもらっています。
保険についてもそのうち記事にしたいです。
症状:フィリピン語学留学中に歯の詰め物が取れてしまった
本題に戻りまして、遡ること5ヶ月前、フィリピンに英語の語学留学に行っていた時に奥歯の詰め物が取れました。
幸い詰め物が取れた場所に新たな虫歯ができていたり、水が沁みたりということはなかったのですが、なかなか大きい詰め物だったため違和感が大きくどうしようかと思いました。
この時点で私の語学学校期間は残り約1ヶ月。
しかしその後帰国する予定はなく直接NZに来ることになっていたため、私の選択肢は下記3つでした。
・無視する
・フィリピンで歯医者に行く
・NZで歯医者に行く
次に日本に帰国する予定は2020年です。
それまでに詰め物が取れた歯を放置すれば新たな虫歯になるかもしれず、無視をするのは却下。
残りはフィリピンかNZかというところで、機材や衛生面などではNZ、しかし歯科治療費を考えた時にフィリピンで行くことを決めました。
NZの歯科治療費もなかなかの額だと聞いていたので…
さすがに歯の治療のことなので、できれば日本語の通じる歯医者に行きたかったのですが、バギオで日本人のいる歯医者を調べた時に情報が少なかった(あるいはとても旧かった)んです。
どうしようかなぁと思い学校で仲の良い先生(T.ローレン)に相談したところ、『ちょうど私も週末行くから、私の行ってる歯医者さんに連れていってあげるわ』と言ってくれ、これも縁かと思いお世話になることにしました。
バギオのローカルな歯医者『BALANGUE-PUNLA DENTAL CLINIC』に行ってみた
※ちなみに今回バギオのローカルな歯医者に行ったのですが、語学学校の先生と一緒だったこと、それから完全に地元の人たちが行くような歯医者だったこともあって写真は撮っていません。
ネットにもあまり情報がない歯医者だったので、バギオのローカルな歯医者の例として、場所や価格などの参考までにどうぞ。
フィリピーノの先生に連れて行ってもらったのは、バギオの中心地の路地にある小さな歯医者さんでした。
歯科:BALANGUE-PUNLA DENTAL CLINIC
住所:Gen. Luna Rd, Baguio, Benguet, Philippines
先生:Mrs. Balangue
ちなみにこの歯医者はすぐ近くにこの『Maharlika(マハリカ)』があるのですが、マハリカは地元の人であればほぼ確実に知っている場所なので道を尋ねる時の目印にしてください。
↑マハリカの地下マーケット。
路地の建物を二階に上がり、『BALANGUE-PUNLA DENTAL CLINIC』と書かれた小さなガラスの扉を空けるとそこがすでに歯医者の待機所のようになっていました。
広さにして3メートル四方ほどの本当に小さな部屋です。ちなみに施術室はもっと小さな部屋でした。
中にいたのは数人のフィリピン人で、外国人は一人もおらず、英語表記の案内なども一切見えないことからそこが完全にローカルな歯医者だと分かりました。
それゆえか先生(T.ローレン)に続いて私が部屋に入ると大分注目されたのですが、言葉が通じなくてもニコニコと笑顔を見せてくれた方がいたのでほっとしたのを覚えています。
先生は女性のフィリピン人でした。名前はDr.(Mrs.) Balangueです。
てきぱきした印象を受ける先生で、英語ができる方だったので簡単に『歯の詰め物が取れてしまったので埋めてほしいです(削らなくてもいいので単純に埋めてほしい)』と告げると施術を始めてくれました。
フィリピンの歯科の施術を受けての感想
実際に施術を受けてみての感想ですが、技術的にはまったく不安にはなりませんでした。
先にT.ローレンからも聞いていたのですが、このDr.Balangueの腕は素晴らしいと思いました。
穴の開いた歯を掃除をして消毒し、樹脂を詰めて凹凸をならして完了。
時間にして30分も掛かっていなかったと思います。
技術的には不安はなかったのですが、それ以外でここがフィリピンのローカルな歯医者だと感じた点は下記の通りです。
・歯科の部屋全体(というより建物全体)が薄暗い
・施術台の椅子と機械が旧かった(PC画面が機能していなかった)
・施術台が一台しかなかった(部屋が小さかった)
・暑い部屋だったがクーラーがなく扇風機が回っていた
・うがいをする水がでなくてペットボトルの水にうがい薬?を入れた水でうがいをしていた
正直なところを言うと、現地人であるT.ローレンに連れて行ってもらわずに一人で行っていたらこの歯医者の扉を開けていたかは分かりません。
ただ、実際に施術を受けてみると本当に良い歯医者さんだったなと思いました。
ローカルな歯医者に掛かるならば英語は不可欠
これはバギオに限った話ではないと思うのですが、フィリピンでローカルな歯科に掛かる場合英語は不可欠だと実感しました。
例えば誰かに連れられて歯科に行ったとしても、施術中の先生との会話は1対1で行うことになります。
難しいことは聞かれないのですが、『どんな感じですか?』と聞かれた時に答えられないと恐いな…と思いました。
英語力、大事。
ちなみに英語で歯の詰め物は『Filling』です。
歯の詰め物を詰め直した治療費は?
気になる治療費ですが、お値段びっくり『400ペソ(約840円)』でした。
海外保険は使えませんから100%実費で払ってこの値段です。
NZでの歯の詰め物治療をすると、その値段は材料にもよりますがおおよそ『140-180NZD(約10,780~13,860)』ということなので、1割にも満たない額で歯科治療を完了できたことになります。
まとめ
フィリピンのバギオでローカルな歯医者の歯科治療を受けてから5ヶ月。
現在でも私の奥歯にはしっかりとその時施術してもらった詰め物が詰まっています。
今のところまったく違和感もなく、硬いものを噛んでも詰め物が取れてしまうこともありません。
フィリピンで歯科治療をすることについて色々な面で一長一短あるかと思いますが、海外保険が適用されない歯科治療を安価で済ますことができるのはとてもありがたいと思いました。
一番良いのは虫歯にならないことなのですが、そうは言っても予期せぬ時に歯医者の必要が出てきたりするのが日本出国後の怖いところです。
バギオで歯医者に掛かる必要が出てきたら、ローカルな歯医者を利用することもぜひ検討してみてください。