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インド

【女インド一人旅】ブルーシティ『ジョードプル』は魅力満載の街だった!

こんにちは。もち(@moti_1126)です。

ちょっと期間が開いてしまったのですが、前回インドの旅行記・ジャイサルメール編を書いたところ、好評いただいて嬉しくなったので、今度はジャイサルメールの前後に滞在した『ジョードプル』という都市をご紹介します。

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ジャイサルメールが『ゴールデン・シティ』ならば、このジョードプルは『ブルー・シティ』の愛称で親しまれている魅力溢れる都市なんです。

旅行期間:2017/5/23~5/30

『ジョードプル』ってどんなところ?

ジョードプル(Jodhpur)は、インドの首都デリーから西に600km、飛行機だとわずか1時間半ほどの場所にあり、上の地図上だと赤矢印の先にあります。

先にご紹介したジャイサルメール(=上画像青丸)同様に、ラージャスターン州というインドで最も大きな州に属しています。

ジョードプルは別名『ブルー・シティ』と呼ばれていますが、その理由は旧市街の家屋の壁が青く塗られていることから。

ジョードプルはインドの中でも有名な観光地ですが、人気の理由としてはこんなものがあります。

・他主要都市からのアクセスが良い(空港や長距離用の列車駅あり)
・『メヘラーンガル砦』から見下ろすブルー・シティが絶景
・巨大なメヘラーンガル砦が見ごたえ十分
・活気に満ちた市場『サダル・バザール』

漫画『ワンピース』アラバスタ編のモデルになった街!?

このジョードプルは、尾田栄一郎先生著の漫画『ワンピース』にてアラバスタ編のモデルになった街ではないかと言われています。

作者が明言したわけではないのであくまでも噂ですが、漫画を読んでからジョードプルの街を練り歩くと確かに似てるな~というところがいくつか見つかります。

著作権上漫画の画像は貼れないのですが、例えばそれは街の市場『サダル・バザール』の時計台(アラバスタ編でも重要な舞台となる時計台が似ている)だったり、

『メヘラーンガル砦』そのものの形(砦の上にあるアラバスタ王国全景と似ている)だったり、

城砦の中に安置されたこういう置物(Mr.4の愛銃『犬銃ラッスー』にそっくり)だったりします。

もちろんワンピースを読んだことがなくても十二分に楽しめる都市ですが、アラバスタ編を読んでからこの街を散策するとまた少し違った楽しみ方ができるかもしれません。

ジョードプルの気候

ジョードプルはすぐ近くにタール砂漠があるのですが、気候も砂漠気候のため一年を通して非常に暑いです。

私がジョードプルに行ったのは五月のことでしたが、毎日平均35度を超えていました。
(ちなみに5月は最高で50度近くになることもあるとのこと)

砂漠気候ということもあるのですが、ジョードプルで雨は殆ど降りません。

私が滞在したほんの3日間ほども快晴でしたし、通年雨が殆ど降らないのでジョードプルには『サン・シティー(晴れの街)』なんて名前もあるほどです。

ジョードプルでおすすめの服装


とにかく暑いので、服装はキャミソールかランニングなどとても薄いシャツがお薦めです。

ただし、お国柄女性が肌を出すのはあまり良くないので、上にシースルーなどの薄い上着とスカーフを持っていくことをお勧めします。

あとは日差しが強いので帽子やサングラスも持っていくと便利かもしれません。

私はスカーフを帽子代わりにしていました。薄くてかさばらないし、ヒジャブ(ムスリム女性が頭に巻く布)代わりに使用できるし、スカーフ本当に便利!

デリーからジョードプルへの行き方

デリーからジョードプルへの行き方は『飛行機』『列車』『長距離バス』の3つから選ぶことができます。

所要時間

・飛行機:1時間強
・列車:約11時間
・バス:約10時間

それぞれ一長一短ありまして、例えばバスであれば大分安く行けますし、列車であれば寝台列車を選べば長旅もさほど苦労しません。

ですが個人的なおすすめは『飛行機』です。

理由としては何より『たったの1時間強で行けること』です。

インドのバスや列車は2時間前後の遅れが可愛く見えるほどよく遅れますし、飛行機も片道5、6,000円ほどから買えます。

せっかく空港があるジョードプルに行くのであれば、飛行機を使ってしまうのが手っ取り早いと思います。

ただし、往復1万超えは少々高いので、時間に余裕がある、あるいは節約したい場合はバスか列車をおすすめします。

私はデリーから飛行機で行きました。

デリーからジョードプルへの行き方(飛行機編)

デリーからジョードプルへは、インドのムンバイを拠点とする航空会社、エア・インディアの国内線を利用するのが便利です。

私が利用した当時、航空券の値段は往復で13,000円ほどでした。

Air India公式ページ

Air India国内線デリー⇔ジョードプル

・直行便:片道1時間35分
・機体:プロペラ機
・無料手荷物:15 kgまで
・往復料金:13,262円

プロペラ機に乗ったのが何気に人生で初めての経験だったのでとても楽しかったです。

ちなみにこの飛行機に乗る前に、実は飛行機に一本乗り遅れており、出発する日にちも一日遅らせたりしたのですが、その話はまた別の記事でご紹介します。

空港には絶対2時間前には着いていた方が良いと学びました!

ジョードプルのおすすめゲストハウス『JODHPUR HERITAGE HAVELI』

ジョードプルで3泊ほど利用したのが、シティ中心部から1.6Kmほど離れた『JODHPUR HERITAGE HAVELI(ジョードプル・ヘリテージ・ハヴェリ)』というゲストハウスなのですが、とても快適だったのでご紹介します。

▼JODHPUR HERITAGE HAVELI
住所:
Gole Nadi, Brahmin Ki Gali Umaid Chowk, Jodhpur, Rajasthan, India
電話番号:
+91 72219 68238

公式ページ

『JODHPUR HERITAGE HAVELI』はネットの評価が高かったので利用したのですが、こんなところが良かったです。

・ロケーション抜群!
・建物が綺麗
・屋上からの景観が素晴らしい
・宿のご飯が美味しい
・無料Wi-Fiあり(速度も速い)

特におすすめしたいのが『ロケーション』『屋上からの景観』です。

ロケーションはメヘラーンガル砦やジャスワント・タダまで800mという好立地にあり、シティからはほどよく離れているので喧噪もなくのんびり過ごすことができます。

宿の屋上から。遠くに見えるのがジョードプルの有名な砦『メヘラーンガル砦』です。

ちなみに手前に映っているドリンクは、このジョードプルを含むラージャスターン地方でしか食べられない魅惑の『マカニアラッシー』です。
マカニア・ラッシーは本当に美味しいのでこの地方に行かれる方はぜひぜひ試してみてほしいです。

屋上からはいつでもこんな景色が見れましたし、宿で注文できるご飯もとても美味しかったです。

夜なので少々画像が暗いのですが、カレー+チャパティを注文しました。

こちらは泊まった部屋の写真。シャワーも普通にお湯が出るのがありがたかったです。

JODHPUR HERITAGE HAVELIを予約する

ジョードプルの見どころ

『ジョードプル(Jodhpur)』という都市の名前は、かつてこの街を治めていたジョーダー王の名にちなんでいます。

ジョードプル=ジョーダー王が治める街

14世紀半ばに建国した歴史を持つこの地域では、歴史的な建物や遺跡が今もなお数多く残されています。

1475年、マールワール王国のラートール家(ラージプートの一氏族)のラーオ・ジョーダー王が、マンドールにかわる首都としてジョードプルを建設。長さが約10kmもの城壁に囲まれている城郭都市である。
(引用元:Wikipedia『ジョードプル』)

メヘラーンガル城砦(Mehrangarh Fort)

ジョードプルの街全体を見下ろすように高台にそびえ立つメヘラーンガル城砦は、ジョードプルの建国と同時に初代ジョーダー王によって築城され、その後も代々増築を繰り返してきました。

今日では観光スポットとして城砦の中を見学することができますが、とにかく巨大なので歩き回るだけでも最低3時間ほどは必要です。

↑今もなお所々改修工事が施されているようです。

幻想的な王の寝室。

ちなみにこの天井に色とりどりに飾られているものは西洋のクリスマスの飾りです。

クリスマスツリーとかに装飾されているあれですかね…

メヘラーンガル城砦

・入場料:600ルピー(約940円)日本語のオーディオガイド料込
・営業時間:9:00-17:00

公式ページ

▽メヘラーンガル城砦(Mehrangarh Fort)
住所:The Fort, Sodagaran Mohalla, Jodhpur, Rajasthan 342006 インド

ジャスワント・タダ墓廟(Jaswant Thada)

ジャスワント・タダは、19世紀にジョードプルをおさめた時の王ジャスワント・シング2世の墓廟です。

ジャスワント・シング2世(Jaswant Singh II, 1838年 – 1895年10月11日)は、北インドのラージャスターン地方、ジョードプル藩王国の君主(在位:1873年 – 1895年)
(引用元:Wikipedia『ジャスワント・シング2世』)

建物はあのタージ・マハルと同じく白大理石から作られており、建物に施された彫刻も精緻なためとても見応えのある場所となっています。

メヘラーンガル城砦からは1kmほどの場所にあるので、城砦を訪れた後に霊廟を訪れることもできます。

詳細ページ

▽ジャスワント・タダ墓廟(Jaswant Thada)
住所:Lawaran, Jodhpur, Rajasthan 342001 インド

市場:サダル・バザール(Sadar Bazaar)

ジョードプルにはいくつかの市場がありますが、中でもこの中央に時計台の建つ『ハザル・バザール』は観光客と地元の人でいつも活気に満ちています。

衣服から家具、食べ物まで売られているので、この市場で揃わないものはないといわれているそうです。

市場への入り口に建てられている門。市場は塀によって取り囲まれています。

この市場はぐるりと歩いても30分掛からないほどの大きさですが、面白いお店が多いのでゆっくり見ているとあっという間に数時間が経つような場所です。(と同時に人混みが多いのでスリや盗難には注意したいところですが…)

市場の中にはいくつかカフェもあるので、道行く人を見ながら一杯お茶をいただくだけでもとても楽しめる場所でした。

市場の中の時計台『Ghanta Ghar』

記事冒頭でも少しご紹介しましたが、市場の中央に建てられている存在感ある時計塔『Ghanta Ghar』です。

中に入ることもでき、有料ですが時計塔の上まで登ることもできます。

ちなみに上に何があるのかというと、この時計台を親の代からメンテナンスしてきたおじいさんがいます。

時計台の内部。

時計塔の技師、Mr. Mohd。

今ではこの方とこの方の息子さんしかこの時計台のメンテナンスをできないそうです。

実は最初おじいさんが上にいるとは知らなかったのですが、上まで登ると『よく来たな』と言わんばかりに歩み寄ってきて『さぁ撮れ』とこの案内板を掲げてスマホを指示されたので撮らせて頂きました。

きっとこの方のご家族は皆さん時計台と一緒に生きてこられたんだろうなぁ…

▽時計台(Ghanta Ghar)
住所:Nai Sarak, Ghantaghar Market, Jodhpur, Rajasthan 342001 インド

時計台『Ghanta Ghar』

・料金:30ルピー(約50円)

ブルー・シティー(ジョードプル旧市街)

ジョードプルが『ブルー・シティー』と呼ばれる所以です。

この画像はメヘラーンガル城砦の上から撮ったものですが、上からみると確かに青い街だと感慨深く思いました。

ジョードプルの街はモロッコのシャウエンのように街全体が真っ青、というわけではないのですが、街を散策してみるとこのように青く塗られた家屋を見ることができます。

ちなみにジョードプルの旧市街がなぜ青いのか調べてみたのですが、ネットでも『害虫駆除のための塗料が変色した』『夏場が暑くなるのでクールダウンのため』『階級制度で僧侶たちが自分たちの身分をはっきりさせるために塗った』など諸説あるようでした。

ジョードプルの階段井戸(Tooji Ka Jhalla)

ジョードプルに限らないのですが、砂漠気候や熱帯気候の土地を多く抱えるインドでは昔から水はとても貴重なものとして扱われてきました。

階段井戸はインドの各地で見られますが、地中深くに掘った大きな穴を貯水槽として使い、その穴底に至るまでに階段を掘ったものが階段井戸です。

デリーの階段井戸『Agrasen ki Baoli(アグラセン・キ・バオリ)』

ジョードプルの階段井戸は市街にありますが、無料ですし見応えもあるので時間があれば行くことをおすすめします。

▽Tooji Ka Jhalla
住所:Gulab Sagar, Jodhpur, Rajasthan 342001

ジョードプルで飲みたい『マカニアラッシー』

ジョードプルに行ったらおすすめしたいものの一つに『マカニアラッシー』があります。

マカニアラッシーはこのジョードプルを含むラージャスターン地方でしか飲むことができない幻のラッシーなのですが、本当に美味しくて一度飲んだら病みつきになること必至なのでぜひ試してみてください。

マカニアラッシーについて詳しくはこちらをどうぞ↓

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まとめ

インドのブルー・シティー『ジョードプル』。

首都デリーからは飛行機で2時間以内と好立地ですし、見所も満載です。

ジョードプルの周辺にはゴールデン・シティ『ジャイサルメール』やピンク・シティ『ジャイプール』、ホワイト・シティ『ウダイプル』など色にちなんだ街があるので、街ごとのカラーを楽しむのも面白いかもしれません。

とても素敵な街なので、インド旅行の際にはぜひジョードプルへ訪れてみてはいかがでしょうか。